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泥にまみれた金貨
「道端に金が落ちているとする。平坦な道に堕ちているならあんたは拾うだろう?だけど、これが泥の中に落ちていたらどうする?」
きらきらと音がするほどの金髪をかき上げながら笑うメローネの顔はどこか儚げに見える。
「よほどの事じゃなきゃ拾わねえだろ?」
触れようとした指先はやんわりと避けられる。
「俺はその余程の事にすら事欠く連中にマワされてきた」
言ってる意味、判るよな?
「判りたくも、ねえよ。」
笑いながらはらはらと涙をこぼすメローネを黙らせるように腕を伸ばして抱き寄せる。抵抗なんざ無駄だ。どれだけ汚泥の中にまみれていようが関係ないだろう。俺もお前は今、暗殺の闇の中にいる。同じ穴の狢だから気にするだけ無駄だ。
「まだそんなくだらねえことぬかしやがったら凍らせるぞ」
「あは、嬉しい。」
あんたの作る氷に閉じ込められたら、少しはキレイになるかもな。
噛みつくように口付けられながら、メローネは薄く笑いながらぼんやりと思う。
穢れた自分に触れてくれた。それだけでいい。
だからお願い。あんたが心底汚れちまう前に、俺を棄てて。
Twitter140字SSに投稿しようとしたら案の定長すぎるって怒られた\(^o^)/
「道端に金が落ちているとする。平坦な道に堕ちているならあんたは拾うだろう?だけど、これが泥の中に落ちていたらどうする?」
きらきらと音がするほどの金髪をかき上げながら笑うメローネの顔はどこか儚げに見える。
「よほどの事じゃなきゃ拾わねえだろ?」
触れようとした指先はやんわりと避けられる。
「俺はその余程の事にすら事欠く連中にマワされてきた」
言ってる意味、判るよな?
「判りたくも、ねえよ。」
笑いながらはらはらと涙をこぼすメローネを黙らせるように腕を伸ばして抱き寄せる。抵抗なんざ無駄だ。どれだけ汚泥の中にまみれていようが関係ないだろう。俺もお前は今、暗殺の闇の中にいる。同じ穴の狢だから気にするだけ無駄だ。
「まだそんなくだらねえことぬかしやがったら凍らせるぞ」
「あは、嬉しい。」
あんたの作る氷に閉じ込められたら、少しはキレイになるかもな。
噛みつくように口付けられながら、メローネは薄く笑いながらぼんやりと思う。
穢れた自分に触れてくれた。それだけでいい。
だからお願い。あんたが心底汚れちまう前に、俺を棄てて。
Twitter140字SSに投稿しようとしたら案の定長すぎるって怒られた\(^o^)/
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