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ジョジョ五部妄想吐き出しブログ。 ギアメロ中心に暗チの妄想を語ったりSSにしたりします。 ちょっとぁゃιぃ妄想はワンクッション。
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サイコパス診断テストって結構面白いものが多いですよね。最初に知ったのは、「夫のお葬式」なのですが、それを知ったきっかけというのが、20年程前、当時ハマっていた某V系バンドのインタビューが載っていた雑誌記事を読んでなのですが、今にして思えば見た目がアレなだけのV系バンドに何でそんなサイコな質問するのかとツッコミどころ満載な内容だったように思えます。
案の定メンバーは「いやあ、言ってる意味が分かりませんねHAHAHAHA」って感じで流していたけど、あえてそうしていたのかどうかはもはや永遠の謎です。

それとはとくに関係ありませんが、サイコパス診断に引っ掛けたギアメロ話を二つ。
元ネタについて興味がある方はぜひご自身でどうぞ。



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透明な混濁
「ギアッチョはさ...」
「あ?」
「この中から一つ選ぶとしたら、どれがいい?」

そう言いながら、メローネは向かいに座ったギアッチョにベイビィフェイスの親機のモニターを見せる。そこに映るのはベリーニ、ブラディマリー、スプモーニ、ミスティといった鮮やかな色合いの様々なカクテルだった。

「なんだ?新しい任務か?」
思わずギアッチョは座り直してメローネに問うが、彼は、え?といった表情であっけらかんと答える。
「いや、違うよ。単なる心理テスト」

その答えにギアッチョは思わず顔をしかめる。そういえば彼のスタンドであるベイビィ・フェイスはターゲットを確実に殺める子供を生み出すために、父親と相性の悪い母親を選ぶ必要がある。そのため、占いや心理テストの類いは明るかったことを思い出したのだ。

「...」

しかし、今日は特に任務は入っていないし、ここには二人だけしかいなかった。秋が訪れ始めた麗らかな昼下がり、いつもは喧騒に包まれているアジトのリビングで静けさに包まれているのも悪くはなかったが、いい加減手持無沙汰なのも自覚していたギアッチョは、その戯れに乗り掛かってもいいかと、革張りのソファの前にあるガラステーブルに投げ出していた足を下ろして軽く姿勢を正した後、改めてモニターを覗き込む。
目移りしそうな数々の種類のカクテルは、引っ掛けた女とのおしゃべりを楽しむにもお持ち帰りするにも打ってつけな色彩だ。ただ、ギアッチョもメローネも、私情で女と酒を嗜みはしない。必要に駆られてそうするだけだ。
「…ねえな。」
さっと目とモニターに目を走らせてギアッチョは言う。

「俺ならこの中から選ばねえ」

そう言い切ったギアッチョの言葉に、メローネは小さく口角を上げる。
「やっぱりな」
「理由は聞かねえのか?」
そちらから振られた話題にわざわざ乗りかかってやったのに、いささかあっさりと引き下がったメローネに少しばかりギアッチョはムッとする。触れようとすれば離れていき、手を伸ばされその手を取ろうとするとまた逃げる。同僚から気になる相手へ、そして深い仲になった今も尚、時々メローネを遠くに感じる。それがどうにも腹立だしかった。
そして自分は彼とは違い、思ったことは顔に出ることを自覚している。それを指摘された時、いい加減なことを言うなと食って掛かったが、メローネはその時も、俺だけにしか判らないよ、大丈夫。そのままのあんたでいて、と答えにならない答えを寄越した。
その時のことを不意に思い出し、常に怒りを孕んだ表情に若干の面白くなさを交えると、案の定メローネはくす、と笑った。
「ギアッチョは真面目だよな」
「あ?」
納得のいく理由とは程遠い会話の入り方に、元々小さな黒目が細く鋭く吊り上がる。まどろっこしいのは嫌いだった。イライラした。以前なら、問答無用で拳で先を促そうとしていた。しかしそれでも自分のペースを崩さないメローネの話を知らず知らずに受け入れ始め、今ではすっかり最後まで聞くスタンスとなっていた。
「あれだけ強いスタンドを持っていて、それでも尚驕ったりしない」
「…」
ひらりひらりと交わす癖に、不意打ちでこちらの心の中に入り込み、柔らかく抱擁されるような言葉を紡ぐ。ふわりとした声も相まって少し顔が熱くなる。
「選ばなかったのはこの中に透明な物がないから、だろ?」
「…まあな…」
色のついている飲み物は混入物を入れられても気付きにくい。人の命を消すことを生業として久しく、いつしか飲み物は透明な物を好むようになった。
「おめえはどうなんだよ」
「俺?」
話を振られたメローネは少し考え込む仕草を見せる。
「そうだな…」
そうしてふわりとギアッチョの指先を手に取り、そのまま口に含む。
「っ!」
ちろりと人差し指に舌先が触れ、そのままゆっくりと指の間に降りていく。
「…こ、の…っ!」
質問の趣旨を変えられるのがどうにも悔しく、無意識のうちにギアッチョはその手に重なるようにホワイトアルバムを発現させる。
「質問、に…っ、答えやがれ…!」
徐々に冷えていく空気。舌先に触れるのが体温ではなく冷気であることを認めたメローネが顔を挙げてにこりと笑う。
「これが答えだぜ?ギアッチョ」
「あ゛?」
「あんたの選ぶもの、あんたがくれるもの全て、俺は残さずたいらげるよ」
「~~っ!」
メローネという奴はいつもこうだ。好きなだけ翻弄して、最後にはぐさりと甘い棘で刺す。
ふざけるなと叫ぼうとするが、それより先に顔の熱が上がって来て、情けない声になるのは目に見えたギアッチョが出来たのは、メローネに捉われた指先を振り払い、そのまま顔を隠すことだった。
「てめぇ、真面目に…!」
「本当だよ」
からかいなど含めない、至極純粋な声。
「あんたのスタンドが生み出す氷。あんたが注いでくれる酒。食い物。それなら俺は何だって受け入れる」
その声にギアッチョはメローネの顔をまじりと見る。余りにも純粋な、ギアッチョを見上げるメローネの顔。
「たとえそれが毒だろうと、口に含んだとたん鋭利な氷柱になって俺の喉を突き破ろうと、俺はあんたを」
「もういい」
メローネが己に向ける想い。これが一途な愛ではなくて何というのだろうか?
そして同時に狂愛ではないのなら、何を持って狂うとするのか?

その全てを確かめるようにギアッチョは、メローネの望み通り、再び指先を愛を紡いだ口元へと持っていく。
「ん…」
程よく肉の付いた、ぷるりとした唇の感触を弄んだのち、ぐっとつまみそのまま生暖かい内部へと侵入させた指先から、鋭利な氷柱を生み出した。
「んふ」
ともすれば、喉奥まで貫きそうなほど鋭いそれ。しかしメローネは嬉しそうに笑い、しゃぶり出す。
「っ…!」
ぴちゃ、くちゅ、ちゅと、頭をストロークしながら故意にたてられる水音。煽られ、その誘いに乗るには十分すぎるものだった。
「ふは、ねえ、もっと…」
――…もっと、ちょうだい?
口元に純粋な笑みを浮かべてその先を強請るメローネを見て、一気に理性が焼き切れたギアッチョが、口から氷柱を取り出し、その身体をテーブルの上に引き倒して己の白濁した体液を両方の口から飲ませるまで、そう時間はかからなかった。

***

サイコパスというよりも、暗殺者としてある意味まっとうなギアッチョと、サイコパスと言うよりもギアッチョのためならたとえ毒でもあえて飲むよというヤンデレなメローネのイメージ。
長いと怒られたので次に続きます。
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