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ジョジョ五部妄想吐き出しブログ。 ギアメロ中心に暗チの妄想を語ったりSSにしたりします。 ちょっとぁゃιぃ妄想はワンクッション。
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携帯から散文。
思いの外長くなったし、寝る前なのでこちらに書き散らします。
フォロワーさんのお姫様だっこギアメロイラストと、こちらにやられてカッとなりましたw

いつもの注意文は割愛します。
覚悟ができた方のみどぞー↓↓↓↓


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すうすうとソファの上で寝息を立てている相方の背中と膝裏に手を回し、そのまま持ち上げたギアッチョは、その軽さに顔をしかめた。
(相変わらず軽ぃな・・・)
月に一度訪れていた発作はだんだん収まりつつあったが、やはり彼の食が細いのは変わらない。それでも、いつかのように無理やり詰め込んでは隠れて押し戻しもしなくなった、そしてこうして無防備な寝顔を見せるようになった、それだけでも大した進歩だと考えながらギアッチョはメローネを起こさないように、そっとその体を寝室へと運んでいく。
小さく軋む廊下の音が時折聞こえてか、煩そうに呻く声に、贅沢抜かすなこのバカと、両手がふさがっているのでつむじに軽く顎先で小突くと、ふわりと髪から香る微かな匂い。
「・・・」
気持ちよさそうに子供のように無邪気に眠る彼に対して、よぎった感情は、あまりにも邪なものだった。
「ちっ」
とりあえずベッドに寝かせたらさっさと退散しようと決意したギアッチョだが、部屋の扉を開け、いざシーツの上に彼を下ろそうとした刹那、離れていく体温を不満に感じたのか、メローネの指先が、きゅ、シャツの胸元を掴まれ、ギアッチョは思わず顔をしかめる。
「おいコラこのバカ」
勢いよく落として目を覚まさせようと思わなかった訳では無いが、そうすればぐずられてしまうかもしれないと考えたギアッチョは、なるべく自分にしては穏便な手つきでメローネの身体をベッドに横たえて、ゆっくりと腕を引き抜いてから指先を外そうとした、が、それは甘い考えだと思い知らされる。
「ん」
「あ」
ぱちり、とまるで寝かせたら目が覚める仕掛けが施されているビスクドールのようにメローネのミントグリーンの瞳が開き、真っ直ぐにギアッチョを見つめている。
「お、」
「・・・ぎあ?」
「おう」
舌足らずな声で名前を呼ばれ、思わずうわずった声で答えたギアッチョに、メローネはふにゃりと笑うと、くるりと身体を横に傾け、あろうことかギアッチョの胸に顔をこすりつけた。
「!??!」
叫び声を出す間もなく、メローネは幸福そうにくふくふ笑いながら、ギアッチョの左胸に頭を押しつけながら、緩やかにその背中に手を回した。
「お、いっ!メ、ローネっ!!」
ダイレクトに伝わる匂い、体温、声。それらがくすぶるギアッチョの熱を煽る。手ひどい扱いをするその前に、何とか離れようと試みても、メローネはきゅむきゅむとギアッチョから離れようとはしない。
「ぎあ」
「んだよっ」
時刻はすでに午前二時近い。さすがに寝静まったアジトで大声を出すのははばかれるが、剣呑な雰囲気を醸し出しながら、ギアッチョはメローネの緩やかな拘束から逃れようとする。
「・・・きもちいい」
「あぁ?」
「・・・あんたの、心臓の音」

優しくて、あったかくて、きもちいい・・・


「・・・」
顔を上げてふにゃりと笑いかけながらそんなことを言われて、何と返事を返せばいいのかと、呆気に取られたその瞬間、くすぶっていた熱が消沈していくのが判る。
「そりゃ、どうも」
寝ぼけているとは言え、生きていれば当たり前の生命活動に、優しいだの何だのと言われても嬉しいとか思う以前に反応に困る。
「・・・あ」
しかし、ギアッチョは思い出す。この相方が母親のスタンドに囚われ、全てが逆さまの世界で生きてきたと言うことを。



綺麗は汚い、汚いは綺麗。
歪んだ世界は真っ直ぐで、異質なものこそ正しいもの。



そんな世界の中で、こんな当たり前の鼓動すら、彼の耳にはどんな風に届いていたのだろうかと考えると、たまらない気持ちになる。

「メロ」
「ん?」
「ちょい詰めろ」


そう言いながら、軽いメローネの体を端に追いやり、彼の頭が自分の左胸に 来るように調整し、そのまま抱きしめた。
「ギア・・・」
「俺も疲れたからここで寝かせろ」
「ん、・・・」
小さく肯定し、ぼなのって・・・と呟いた後、再び聞こえる定期的な寝息に、ギアッチョは額にキスを送る。

規則正しく動く鼓動が、若干速まりはしたものの、きっと彼はそれすらも心地良いのだと嬉しそうに笑うだろう。

そんな相方に安らかな眠りと温もりを提供する、こんな夜も悪くはないと思いながら、メローネの体温を心地良く受け止めながら、ギアッチョもまた安らかな眠りにつくために、睡魔へと身をゆだねて行った。




ギアメロ、本当に書いていて楽しいっす!!
ラストシーンが似たようなものになるのは仕方がない。そのシチュが好きだからです\(^0^)/
あと、どうでもいいけど、メローネの『ギア』呼びに多大なる萌を感じる方がいらっしゃいましたらご一報をw
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