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ジョジョ五部妄想吐き出しブログ。 ギアメロ中心に暗チの妄想を語ったりSSにしたりします。 ちょっとぁゃιぃ妄想はワンクッション。
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立て続けに素敵な動画を見続けて自重できていない妄想がパーンってなった素敵な日曜日の夕方、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今度はこちらを見て、わきわきしながら書いたギアメロです。

以下から注意事項
・メイド服着用メローネ描写あり
・お化粧描写あり
・ちょっと他の部の描写あり
・キャラ崩壊上等

以上を踏まえましてどうぞ。

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periodo di preparazione del

「おい」
「ん?」
この日、メローネとギアッチョはアジトの一室にて、上から賜った任務へ赴く前の最終調整へと入っていた。
その内容は、とある富豪の家への潜入捜査であり、パッショーネの重鎮でありながら敵対する組織に情報を流しているその証拠と横流ししている大金の流れを掴むためという名目上、メイドと執事に変装してもぐりこむようにと指示を出されたギアッチョとメローネは、届いたばかりの衣装をフィッテイングしていた。
組織の息のかかった仕立て屋に頼んだため、寸詰まりだとか大きすぎるといった初歩的なミスなどありえない。勿論仕込んでいく武器の大きさもきっちりと考慮した上でのサイズを提出していたはずなのだが、どう見てもメローネの佇まいはどこかおかしかった。
体格はともかく、顔の造りからして自分は執事、そしてメローネがメイドという配役は無難な物だと思われる。
しかし普段しゃれっ気に疎い方である自分でさえ違和感を覚えているくらいなのだから、このまま赴いたところで上手く行くものも上手く行かないと判断したギアッチョは、まじまじとメローネを観察する。
カマーベストに細いストライプ模様のパンツ、ピンタックウイングカラーシャツに襟元には黒のタイを付けている自分と対になるような、白く高い襟元が特徴的な光沢のある黒地のシスター風ワンピースに、腰元に巻くタイプの控えめなフリルが飾られた白いエプロン、そして黒のタイツに黒のストラップシューズ。ハニーブロンドにちょこんと乗りかかるヘッドドレスも黒と白の慎ましやかながらも可憐さを思わせる造りで大層メローネに似合ってはいるのだが、如何せんその体格のよさが問題だということに気づきギアッチョはそこを指摘する。
「お前、その下に何着込んでる?」
「何って・・・」
露出狂のような普段の仕事服はデザインはあれだが、メローネの細い身体の線を損なうどころかその魅力を存分に押し出している。しかし今のメローネの姿は、着ぐるみを纏ったかのように不自然に膨らんでいて、頬に多少の詰め物をしなければそのアンバランスさに不審を抱くものも出てこよう。
「別に何も着込んでないよ?しいて言えば普段のあの仕事着を下に着てるだけで」
一応武器も持っているけど、それは普段着のジャケットの裏側にしまってあるしおかしくはないでしょうとのメローネの弁にギアッチョはあらん限りに突っ込みを入れる。
「いやいやいや、待て待て待てどう見たってその体積はおかしいだろ?」
風船でも入れてんのか?と思わずスカートをめくり上げようとするギアッチョに、何すんだこの変態!と、正にお前がそれを言うかという台詞と共に平手が飛んできた。
「ってぇな・・・」
「あ、ごめ、って違う!今のはどう考えてもあんたが悪い!」
基本的に素直な性格のメローネは思わずギアッチョに謝りかけたが、よくよく考えてみると今回は特に自分には何も非はないことに気づき謝罪を撤回する。
「それとお前・・・今気づいたけど何だよそのツラ」
「あ?何って・・・化粧してんだよ。」
普段のアイマスクも無いし素顔を晒すのは落ち着かないし、こっちは女装してんだからそれくらいは別に当然じゃねえのか?と不思議そうなメローネにギアッチョはいよいよもって頭痛を覚え始めた。
宝の持ち腐れという言葉は正にコイツのためにあるのではないだろうか?
色素の薄い肌に整った目鼻立ちをそのまま生かせばいい化粧をすれば良いのに、ドーランでも塗っているのかと思うくらい不自然な肌の色に加え細い眉毛は濃く描かれ、そして有り余るほどの目力を演出するためかは知らないが、黒のアイライナーでぐるりと彩られた人当たりの良い雰囲気を与える垂れ眼は今や面影は無く、自分以上に、一目顔を見ただけで殺せそうな面立ちの相方がそこにいた。
「・・・」
何で折角いい素材があるのにそれをぶち壊そうとしてんだよこの馬鹿と言ったところで、このチームにはメイクアドバイザーなるスキルを持つ者はいない。女性の扱いに長けているホルマジオやプロシュートだってこれをどうにかするのは到底無理だろう。
そういえば戦時中、同盟国であったドイツがメキシコに屋敷を構えある軍事実験をしていた際、そこに潜入するためにテキーラ酒の配達にやってきたと偽り女装で入り込もうとしたが、一目で看破され結局見張りをぶちのめして入ったという男の話をどこかで読んだ気がするが、今のコイツは正にそれだと、ギアッチョは半ば現実逃避し始めていた。
「何なんだよ、もう・・・」
目に見えて不機嫌になってしまい、もうさっさと行くぞときびすを返したメローネの腕をギアッチョは反射的に掴む。
「っ、あんた、さっきから何なんだよ!」
「いいからおめえはもういっぺんテメエのツラを鏡で見て来い!」
兎にも角にもこのままだと本当に上手く行く任務も立ち行かなくなる。メローネの体格はともかくその顔だけでもどうにかしようとギアッチョも必死だ。
「・・・あー!もうそんなに言うならあんたがどうにかしてくれよ!」
「・・・あ?」
今、コイツは何と言っただろう。
ぐい、と詰められている襟元を軽く肌蹴けさせ、そこから小ぶりのポーチを取り出したメローネにはあえて突っ込まない。
「ほら、これで俺の顔、あんたが言う、見られるようなものにしてくれよ!」
ぽい、と無造作に投げられ慌ててそれを受け止めたギアッチョを認めて、とりあえず顔洗ってくるからと言い捨てて、メローネはスタスタと洗面所へ歩いていく。
「・・・。」
とりあえず中を確認するため、長方形型のポーチを開く。色はラベンダーで中身は、アイブロウ、アイライナー、リキッドファンデーションにフェイスパウダー、チーク、そしてグロスと言ったものしか入っていない。
「・・・。」
あまりギアッチョはその辺には詳しくないが、もし彼が女性だったとしたらこの品揃えは決して多いほうではないだろう。むしろ基礎の中の基礎としての機能しか果たせないに違いない。
だというのに、どうしてこれだけであんな壊滅的なメイクが出来るのだろうかと考えたが、逆に言えば、これしかないからこそ躍起になってああいう風になってしまったのかとも考えられる。
「お待たせ」
とりあえず一つ一つテーブルの上に並べながらさてどうするか、と考えていたギアッチョの元にメローネが戻ってきた。右側だけ長い前髪をヘアバンドで上げ、普段隠されている彼の容貌が露となっている。
「・・・まあ、そうだな。」
ギアッチョの方こそ女のメイクなぞしたことは無い。しかし、自分だけが思い描く、相方に似合いの化粧をすることができるというのは、暗殺が軸になっている自分たちにとっては中々レアな経験ではないだろうか。
しかし見れば見るほど、どこにそんな化粧をする必要があるのかというくらいメローネの顔は整っている。確かに中性的な作りであるので、パッと見は騙せるかもしれないが、時間が経つにつれて女ではないこと位は判ってしまう。
「一つ聞くけどよ・・・。」
「何?」
「お前が気になってるところってどこだよ。」
「はあ?」
いきなり何を言い出すかと、ベッドに腰をかけ、メイクを施されるのを目を閉じて待っていたメローネが怪訝そうに目を開く。
「答えろよ。つうかさっきのが女に見せるためのメイクだっつうなら、俺はしねえぞ?」
「何でだよ!」
「そのままでもお前は綺麗だろうが。」
「は、・・・はあ!?」
うん、やはり下手に手を加えてしまうよりもそのままの方がいい。眼鏡はかけているがこれは伊達だ。視力には自信がある。怪訝そうな顔をして顔を真っ赤にしているメローネに更に信憑性を抱かせるためにギアッチョはレンズ越しではなく直接裸眼で彼の顔を見るために眼鏡のフレームに手をかけ外す。
「ん、やっぱりな。そのままでイケるぞお前。」
まあ、人形でもないし十代の少女でもないわけだから、多少目立つ毛穴をどうにかすればいいんじゃねえのか?と言いながらフェイスパウダーを手渡したメローネだが、じわじわとその顔に紅が差していく。
「?何照れてんだよ」
「や、だって・・・俺、
そんな風に言われたの、初めてだから。」
「・・・・・・・・は?」
今度はギアッチョが沈黙する番だった。今、何と言っただろうかこの目の前の相方は。
「あんた、冗談でそういうこと言いそうに無いタイプだしな。ってことは本気でそう言っている、ってことだよな?」
「お、おお・・・。」
「何か、うわ・・・あ」
「おい」
口元を手で覆いながら、じわじわとあふれ出す羞恥と共に、眦に浮かぶ小さな雫をギアッチョは見逃さなかった。
「ごめ、おれ・・・」
任務にいく前なのに、あまり時間をかけていられないと必死に涙を止めようとするメローネの目尻に、ギアッチョはほとんど無意識の内に顔を近づけ、そして。
「っ」
唇でそれを吸い上げた。
「な、な、な」
冗談や酔狂でそんなことをする男ではないというのは先ほど自分が言ったばかりだ。だけど、これは。
「今は聞けねえが、そう思った理由はこの任務が終わったあとたっぷり聞いてやる。」
だからおめえも、今は俺の言うとおりに動け。

そう、強く言い含められ、何言を返せただろうか。

「う、わか、った・・・。」

とりあえずはもう片方の目元を親指で拭ったあと、ギアッチョの言ったとおりあまり厚くなり過ぎない程度に毛穴をリキッドファンデーションで目立たなくさせてからフェイスパウダーで仕上げ、紅潮を誤魔化すようにしてサーモンピンクのチークを
その頬に入れる。
「ど、どう・・・?」
おずおずと振り返ったメローネの先に映ったのは、これ以上に無いほど楽しげに笑っている相方の姿。
「ベネ、これから任務じゃなかったらそのまま食っちまいてえ位にはマシになったぜ?」
「・・・あんたもやっぱりイタリアーノだったんだな・・・。」
「あ?」
「いや、もういいよ、うん。」
そんな台詞を吐かれて、ますます顔に熱が上がっていくメローネを見ながらギアッチョは、こんな、自分の魅力に気づかないように躾けられたもう戻らない彼の過去を憎んだ後、これから先、自分の言ったことが少しでも良い方に影響することを知らず願いながら、とっとと任務を片付けるぞと相方の手を引いたのだった。


少し前に載せた、醜形恐怖症のメローネ設定を入れようかなと思ったのですが、いらないシリアス展開に流れそうなのでやめておきました\(^0^)/
とりま、ジョセフ以上に自分の姿や顔貌を客観的に見られないメローネって良くね?と前々から思っていましたが、この動画を見て何がどう結びついたかは判らないけれど喰らえという勢いで書き散らしましたw
相変わらずうちのギアッチョはメローネに甘いのですが、その辺の理由も近いうちにうpします。

というか、このブログに載せている話、pixivのをそのまま載せていますのであまり読む必要もないかもしれませんが、せめてその分トークで頑張れよと思われがちですが、書きたいこと書ききって賢者タイム状態の頭じゃ何考えても無駄なので、このスタンスで行きます。
ただの自己満足の場所ですが、お付き合いいただけたら幸いでございます♪
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