忍者ブログ
ジョジョ五部妄想吐き出しブログ。 ギアメロ中心に暗チの妄想を語ったりSSにしたりします。 ちょっとぁゃιぃ妄想はワンクッション。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

携帯から散文。

ジョジョ速の『もし死神13と暗チが戦ったら、誰が花京院ポジか』という項目を読んで思いついた話。
色々と激しい捏造や解釈が取り混ざって恐ろしいことになっています。
何でも来い!な方はどうぞー。


拍手[0回]


歪んだ王国の女王の息子(メローネと死神13/色々捏造注意)
「オレの母親はね。俺に魔法をかけたんだ。」
個性的な危険人物とそのスタンドが集う、イタリア最大のギャング組織・パッショーネの暗殺チームを暗殺するため、対抗組織より差し向けられた赤ん坊のスタンド使い・マニッシュボーイはその褐色の肌を青ざめさせながら、一見人当たりの良い笑みを浮かべながら話しかけるメローネを怯えながら見つめていた。

頭脳明晰だが身体能力は11ヶ月の赤子のままである彼の移動手段は時間がかかる。まずは往来まで組織のものに連れて行ってもらい、そこを歩く人の良さそうなシニョリーナを見繕い、催眠効果のある泣き声を精一杯上げて拾ってもらう。この道を決まった時間に暗殺チームのメンバーであり、比較的人がよく、女好きな赤坊主が通ることはお見通しだ。
案の定困り果てた若い女性が母親を探している姿を認めた赤坊主・・・ホルマジオが仏心だけではない下心を出しながら、一日だけなら預かると、鼻の下を伸ばしながら抱きかかえられた瞬間、もうこの依頼は半分は終わったようなものだとマニッシュボーイは確信していた。
暗殺などを請け負っているのに、彼らの結束はヘタな血族よりもずっと固いものだと手渡された資料にはあった。生まれながらにしてこの世の全ての知識を手に入れたマニッシュボーイにして見れば、彼らの絆など取るに足らないくだらないものにしか見えず、そのおかげでお前らは全滅するんだざまあみろ、とすら思えた。彼の持つスタンド・死神13は眠りを司るもので、それに魅入られた者は彼の描く悪夢世界(ナイトメアワールド)の中で人知れず死んでいく。その気になれば一夜で一網打尽に出来るが、それだけでは面白くはないとした彼が立てたのは、チーム内の一人を一番初めに悪夢世界に取り込み孤立させ、この最底辺の集団が唯一誇れる絆をずたずたにする計画だった。せいぜい楽しませてもらおうと、誰を生贄にするか辺りを見渡した彼が目にしたのは、変質的な発言を繰り返してメンバーに軽んじられていて、尚且つ奇抜という言葉すら生ぬるいデザインの服を身に纏う、遠距離系スタンドを持つ優男だった。
顔貌はそこそこ悪くはない。だが、ただそれだけだとマニッシュボーイは判断した。スタンドは確かに有能だが本体を守る術は皆無に等しい。
皆に守られる足手まといの白痴の道化。最初の人身御供には丁度いい。思い立ったが吉日とばかりにマニッシュボーイはメローネを悪夢の世界に引きずり込んだ。案の定、何が起こったのかわからないといった体で抵抗する姿は非常に好ましく、生まれたばかりの自分が知りえなかった感覚すら刻み込んでくる。目が覚めて、普段なら騒がしい彼の姿を遠巻きに眺める者もいた気がするが、大半は冷やかしに近い反応だった。
そうだ、これでいい。この赤ん坊の見てくれを隠れ蓑にこれまで幾人もの標的を屠ってきたのだ。脆弱な自分を慈しみこそすれ、疑うものなど誰もいなかった。そう、今、この瞬間まで。

『悪いんだけど、オレ、執念深いんだ』
暗殺チームを全員悪夢に取り込み勝利を確信したマニッシュボーイの背後に、音もなく忍び寄ったのは、彼が一番軽んじていたはずの男だった。
特徴的な模様が描かれているアイマスク越しの整った女性的な顔はにっこりと笑っていて、その表情には母性すら垣間見えていたが、その手にはしっかりと彼のスタンドであるベイビィ・フェイスが抱えられている。あっけに取られているチームメンバーとマニッシュボーイの前でぽちぽちと操作され、産まれ出でたのは、この世の物とは思えない叫び声を上げ続ける奇形の化け物だった。
情けない悲鳴を上げるマニッシュボーイにメローネは、もう、目覚めない夢の中で好き放題にされるのはゴメンだからねと言いながら、ためらいなく化け物を差し向けてきたため、やむを得ず彼はスタンドを解除せざるを得なかった。
夢から覚めるとその内容は忘れ去るはずだし、今回だって例外ではない。
そうマニッシュボーイは考えていたが、この男はどこまでも彼の思い通りにはいかなかった。

薄暗いリビングのカーテンの向こうに朝日が小さく零れ落ちている。悪夢世界の中の悪夢にうなされていたマニッシュボーイはベビーベッド代わりに寝かされていたカウチソファからそっと抱き上げられて目が覚めた。
「やあ、気分はどうだい?ベイビィ」
優しい手つきで横抱きにされたマニッシュボーイがぼんやりと開けた目で見たものは、へらりとしただらしのない笑顔のメローネの姿だった。
ちなみに彼以外のメンバーは全員アジトに宛がわれた自室で思い思いに眠りこけている。よって、今、目が覚めているのはメローネとマニッシュボーイの二人だけだ。
戦慄が走る。
この男が何を持って夢の中でスタンドを持ちこめたのか。
いや、それは偶然に過ぎない。自分が見せた夢は、スタンドは、決して誰も覚えているはずはないのだから。
「俺は最悪の気分だよ。」
にこやかな笑顔で何を言っているのかよく判らない。
こちらだって最悪だ。自分の土俵で好きなように暴れられたのだから。
「言っただろ?俺は執念深いんだ。」
全員の記憶にないはずの悪夢世界で聞いたメローネの言葉を耳にしてマニッシュボーイは戦慄する。何故?どうして覚えているのか?!俺のスタンドは完璧なはずなのに!!
焦りで身体が震えるマニッシュボーイをメローネは優しく横抱きにし、その腕の中で小さく揺する。
「目覚めない夢の中で好き放題にされるのはもうごめんだから。」
その言葉を聞いて今度こそマニッシュボーイは硬直した。間違いない、奴は悪夢世界の内容を覚えている。だが、何故?どうして?
動けずに限界まで目を見開いているマニッシュボーイにメローネは、慈愛に満ちた嘲笑で持って、そのふくりとした桜色の唇から言葉を紡ぎ出した。


「綺麗は汚い、汚いは綺麗。狂った世界はどこまでも真っ直ぐで、正しいものは全部敵。」


柔らかな声音で紡がれる言葉はまるで子守歌のようだったが、翡翠の瞳には光は無く胡乱としており、さらにマニッシュボーイを動揺させる。
「散々この能力にはイヤな思いをさせられてきたからね。貴重なサンプルとしてあの女の血液は取っておいてはいたけれど、忘れたいことまでいつまでも忘れられないから使わないでいたんだ。」

かたり、と片手で自分を抱きながら、瓶詰めの血液をスタンドにセッティングしながら笑顔を絶やさず話し続けるメローネに、ざっ、と自分の血の気が引く音をマニッシュボーイははっきりと聞いた。

「守られる、庇護される。それを当然と思っていて、それを利用してつけこんで相手を殺す。ベネ。暗殺するにはうってつけだね。」

生かさない手はない、俺だってそうするねとメローネは滑らかな声でそう紡ぐ。

「でもね・・・、君はやっちゃいけないことをやっちまったんだ。」

不意に低くなる声と共に、ざわりと周りが暗くなる。何もない空間から、母体を介さずに現れた彼の“息子”は、彼の夢の中に出現したソレよりも、もっとおぞましい姿をしていた。
ぶよぶよにただれた肉に覆われ、濁った黄色の目は爛々と輝いている。大量にうねるる黒髪はぎとぎとと脂ぎっていてまるで意思を持つかのように思う様広がり続けている。

「よりによって俺の居場所を奪おうとした。あの女に縛られ続けていた呪いを解いてくれて、正常な価値観を取り戻してくれて、ようやく人並みの感情を与えてくれたあいつと、俺の居場所を。」

ミントグリーンの瞳が魔の色に変わっていくのをマニッシュボーイははっきり認めた。そして彼が反対側の腕に抱いていたベイビィ・フェイスの親機がしっかりとその身体を押さえつけていることにも。

「お前にふさわしい魔法を、今からかけてあげるよ。」

獣の巣を悪戯に荒らした、女王蜂を故意に殺した、竜の逆鱗に触れた、そんな言葉では言い表せないほどの怒りを滲ませながら、暗い笑みを絶やさないメローネの顎の動きにより、おぞましい“息子”の鋭く伸びた爪がマニッシュボーイの額を狙い定めて突き出される。

「Buon Riposo Sogni d’oro」
いとし子よ――…。
どうかゆっくり、味わいたまえ――…。

そう告げる言葉の響きは先ほどとは打って変わって安らぎを与える教会の鐘の音色のようで。
同時に向けられたその笑顔は、まるで聖母のような優しさに満ちていて。

――…綺麗は汚い、汚いは綺麗。
おぞましさは甘美を放ち、甘美なものはおぞましきを呼び起こす――…。

再び歌うように奏でられたフレーズを耳にした瞬間、マニッシュボーイは自我とは無関係に、今の世界から強制的に別離させられ、ずぶずぶと逆さまの世界へ堕ち込んでいった。

「おい、あの赤ん坊は?」
「ああ、ちゃんと送って来たよ。」
親元に赤ん坊を返す役目を担い、アジトを出てから小一時間ほどして戻ってきた自分を出迎えたギアッチョをメローネは微笑みながらそれに答える。
「・・・。」
「?どうしたんだ?」 
訝しげにじっと、こちらを見つめたまま言葉を返さないギアッチョにメローネは不思議そうに首をかしげながら、玄関の石段の上にいる彼に近づきながら、一段下から彼の顔を覗きこんだ。

「ギア、うぇ!?」

平素でもギアッチョの方が若干背が高くメローネはいつも彼を見上げながら話している。加えて今は石段の分だけ自分の方が背が低い。いつもより高い位置にいる彼を見上げるように捕えられた顎先に思わず驚くメローネを、ギアッチョはまじまじと見つめていた。

「な、何?」

何だろう、顔に出ていたのだろうか?あの赤ん坊のスタンド使いを、散々自分を苦しめていた自分を産み落とした女の持つ能力で生き地獄に突き落とした仄暗い愉悦の色が。

こんな仕事をしているので後ろ暗いことの一つや二つここにいる面子なら全員ある。だけどメローネはギアッチョに先ほどのことは知られたくなかった。過去に散々、そのスタンドが持つ後遺症に苦しんできたことを知って、懸命に支えてくれた彼に、自分と同じ哀れな子どもを作ってしまったことを。

「…いや、大丈夫そうだなと思って。」
「へ?」

思わず身を固くしたメローネの耳に飛び込んできたのは心底ホッとしたギアッチョの声だった。

「お前、昨日はなんか元気なかっただろ。もしかしてまた例の発作が久しぶりに来たのかと思ってたんだが。」
「・・・。」

彼が言う発作とは前途の後遺症のことだ。そういえば最後に無理矢理物を食べては吐き戻したのはいつのことだっただろう。

「・・・心配、してくれたのか?」

捕えられていた顎先を離され、先に行くぞと扉を開きかけたその広い背中にぽそり、とメローネは声をかける。
その瞬間、ぴたりとギアッチョの動きが止まる。

「・・・当たり前だろ・・・。」

小さく、ほんの小さく呟かれた声にメローネは思わず僅かしか開いていなかった距離を駆け寄り、その背中に思いっきり抱きついた。
その衝撃で扉に額をぶつけたギアッチョに切れられてしまい、思い切り頭突きをかまされ昨晩の寝不足の分を補うように強制的に眠らされ、目が覚めた時、自分が眠るベッドの脇に座りながら転寝をしていたギアッチョが寝違えてしまい、付きっ切りで看病するという顛末を迎えることになるのをメローネはまだ知らない。



ドヤ顔で携帯からの投稿終わって、今朝ふと『あれ?スタンドって一人一体だった・・・よ、な?』となって必死こいて手直ししてました/(^0^)\
五部の時点では一人一体の複数能力っていう設定は使えたと思うので、母親の捏造スタンド能力はベイビィ・フェイス(親機)に記憶させています。
ベイビィ・フェイスの設定もまた色々捏造が捏造を生んでいる状態なのでその辺もうp出来たらいいなァ。
ちなみにこれから先、マニッシュボーイは通常の物を食べる度に異常な物を食べさせらる感覚に襲われ、普通のことをしていてもひどくそれが異常なことになる感覚に見舞われます。

※8月25日手直ししてみました。前半かなり自分なりの解釈を盛り込みながら書き直してみましたが、前回よりは納得がいくように書けたと思います。勿論最後の蛇足のギアメロもな!(`・ω・´)
個人的解釈としてメローネのスタンドは、母体がなくても一応子どもは出来ます。ただ、それは自我の持たない化け物であって、教育してもその成果は得られません純粋に相手を殺すことしか能のない奴で、それこそテロにしか向かないようなものです。
今回メローネが生み出した化け物は、初めてのスタンドで母親を殺した際に摂取した血で作ったもので、クリーチャーとクリーチャーを掛け合わせたら何か丁度良くなったという部分と、血の繋がり(良くも悪くも)の直感で、相手を完膚なきまでに叩きのめしてくれるだろうという本能的な部分で出した・・・というこじつけ裏設定があったりなかったりしますw
ちなみに、元ネタの方でも見かけた「暗殺チームがそろって眠りにつくってどんな状況だよw」との意見、個人的には彼らはアジトでだべっていてしょっちゅう酒盛りしているイメージがあるので、そこに付け入ったのではないかなと思ってますw毎日が男子高校生の修学旅行のノリ(アラサーが何人か混じってるけど気にしない(*゜∀゜)←)
あと、真っ先に花京院ポジになるんじゃないかという暗チメンバーはペッシとギアッチョとメローネでしたw ペッシとメローネは納得したけどギアッチョは・・・。つうかペッシもよくよく考えたらビーチボーイの他に兄貴というスタンドみたいな保護者がいるから陥落は難しそうだw
PR
          
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メール(非公開)
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集に必要です
 管理人のみ閲覧
Copyright ©  -- 妖花と空蝉 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by 妙の宴
powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]