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ジョジョ五部妄想吐き出しブログ。 ギアメロ中心に暗チの妄想を語ったりSSにしたりします。 ちょっとぁゃιぃ妄想はワンクッション。
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連日連夜ツイッターに入り浸ってギアメラーの方々と蜜月を過ごしていますが、現在季節の変わり目真っ盛りなため、体調を崩されたようで、せめてものお見舞いとして書き散らしたところ、更に悪化させるような文章達が出来ました/(^0^)\

ちょっとした息抜きのつもりが思いの外楽しくなっちゃったのでこちらへ投下。

二人のキャラが行方不明なのはもう言いっこなしです。

では、以下からどうぞー。


拍手[1回]




【モルペウスの子守唄】(ギアメロ)
「あんたはいつも一生懸命すぎる」
男にしては柔らかい膝を枕代わりに寝転んだギアッチョの渦巻きヘアーをちょんちょんと時折摘む細い指先が、考えすぎてパンクしそうになっている頭にそっと埋められる。
「まあ、それがあんたの美点だし、俺もそういうあんたが好きだけど」
頭上に降ってくる柔らかな声は、アジト内で仲間にちょっかいを出してふざけたそれではなく、ギアッチョしか聞き得ない慈愛に満ちた寝物語のようだった。
「無理しすぎて弱っているあんたを見るのは正直ツライ」
膝から伝わる柔らかな温かさと日差しのように降り注ぐ甘い声と、髪の毛に埋められながら撫でられる手つき。それら全てが安らぎと幸福に満ちていて、うつらうつらと瞼を落としかけているギアッチョの耳に届いたその言葉は酷く自分を案じていることだけは理解した。
だけれども返事は出来ない。あまりにもこの時間が甘すぎて。あまりにもこの男に心酔しすぎて。 捉え所のない蝶のようなこの男を、今、こうして独占できる時間が尊すぎて。

「・・・聞いているのか?ギアッチョ。」
頼むから、無理はしてくれるなよ。

――…ああ、うっせえな、判ってる。
――…こんなことくらいでいちいち心配そうな顔をすんな…。

そんなメローネを安心させようと小さく唇を動かそうとするが、きっとそれは彼がこうして自分を甘やかす限り改まることは無いだろうとぼんやりと考え直したギアッチョは、返事の変わりにその膝の上で寝息を立て始めたのだった。


【お手軽トランキライザー】(ギアメロ)
「咳止まらねえ、疸切れねえ、寒いの三拍子なのに平熱だぁああ? 納得いくかああ!?ふざけんなくそっくそっ!!」
「納得行くわけないよね。ハイここに横になって。」
そう言いながら具合の悪そうな顔で今にも暴れ出しそうなギアッチョの頭をむんずと掴み、自身の膝の上に半ば無理矢理乗せたメローネは罵声を浴びせようと開きかけたギアッチョの口の中にぽいぽい、と錠剤を放り込む。
「おご、っ、・・・て、めぇ、めろーね、何飲ませ」
前触れも無く口の中に放り込まれた小さなそれを上手く飲み込めず喉の奥に張り付いてしまったのか、若干むせた様子で尋ねるギアッチョにメローネは、彼の鼻を軽くつまみながらそれを飲み込むように促す。
「ん?水無しで飲めるお薬。買い置きがあったんだ」
いつもなら、気安く触るんじゃねえ!と暴れて身を起こすギアッチョだが、飲み込んだそれが予想外に甘い味だったため、抵抗する力が一気に失せたのか、額に手を当てながら忌々しく溜息を吐く。
「熱がある無しなんて関係ないよ。具合が悪いんなら休めるときに休んじまえばいい。」
そういいながら彼の目元にかかっている赤いフレームに手袋に包まれた指先が手にかかりそっと外される。常ならば勝手に外すな!と怒鳴りつけたいところだが、そんな彼の抵抗を奪うようにしてタイミングよく訪れる睡魔が、ギアッチョの剣呑な目元の力を程よく抜いていく。
「良いから寝なよ。何かあったら俺が――…

その後の言葉はギアッチョの耳には届かなかった。強引に瞼を上げようとする彼の空色の瞳は、メローネの微かな香水に包まれる手袋をはめた掌に覆われ強制的に瞳が閉じられるのと同時、薄く開いた唇からは心地よさそうな寝息が聞こえてくる。
「まったく…。」
メローネは小さく溜息を吐く。
「口の中に放り込んだ錠剤がただのラムネなんてことに気づかない位疲れているくせに…」
どうして無理をしたがるんだろうかと、呆れたように膝の上に眠る相方を見下ろしながら、せめて今自分が与えた眠りの中で少しでもその疲れが癒える様、メローネは優しく歌を歌うようにそっとその額を撫であげた。


【しなやかなキスをいとし子に】(ギアメロギア)
「めろーねぇ」
「はいはい、どうしたんだ?ギアッチョ」
「きすしろ」
「・・・」
熱が出ているとはいえあまりにもキャラが違いすぎるギアッチョに思わずメローネの身体はぴしりと固まる。
「めろ?」
「・・・。」
「どうしたんだ?かお、あかいぞ?」
どの口がそう言うのかというほど、熱のせいで顔が赤いギアッチョが、別の意味で真っ赤になったメローネの額にこつんと自身の額を露にしてくっつけられ、一気に顔全体が沸騰する。
「~~~っ」
「おい、おまえもねつでたのか?」
とろんとした目つきで、珍しくパジャマなんぞを着用し、裸眼のギアッチョが幼子のようにぺたりとベッドの上に座り上目遣いでメローネを見やりながらそう尋ねる。
「あああもう!」
がっ、とメローネはギアッチョの両頬を手袋をはめた両手で包み込み、そのまま勢いに任せて唇を合わせる。
最初はきょとんとしていたギアッチョだったが、ぎゅ、っと照れくさそうに目を閉じたメローネから望みどおりキスを与えられたことに満足する。 すぐに離れていこうとするメローネの後頭部に手を回し、肉感のある柔らかな唇を堪能し、軽くリップ音をたててそっと離す。
「・・・満足したろ?」
「おう」
「いい子だから大人しく寝ててくれよ。」
「ん」
自分の方が確実に目の前の彼よりも熱がある。そう思いながらさっさと部屋に戻ろうと立ち上がりかけたメローネの身体が不意にがくんと引っ張られ、起こしかけていた腰は再びベッドサイドにかけられる羽目になった。
「っ、おい!」
「どこいくんだ?」
案の定、無意識かかそうでないかは定かではないが、ギアッチョの指先がメローネの服の裾をきゅっと掴みあげている。
「どこ、って自分の部屋に帰」
「いくな」
熱のせいか、どことなく気弱に聞こえたギアッチョの声に、メローネの動きははたりと止まる。
「おれがねるまでそばにいろ。」
「~~っ」
飾り気の無い純粋な願いに、メローネは顔を更に赤くした後、大げさに溜息を吐きながら、ギアッチョが横たわるベッドサイドに腰をかけると、服の端を掴んでいた指先が、そっとメローネの手を取った。
「ちょっ・・!」
慌てて振り払おうとしたが、そうしようとした瞬間、鋭い三白眼が酷く寂しげに揺らいだのをメローネは見逃せなかった。
「・・・これで、いいのか?」
「おう。」
掌を上に向け、手袋越しから伝わってくる通常より熱いギアッチョの指先を己の指先と絡め合う。

「・・・ヴォナノッテ、ギアッチョ。」
「おう、ヴォナノッテ」

途端、すうすうと聞こえてくるあどけない寝息とその寝顔を見ながらメローネは小さく微笑を浮かべる。

「・・・あんたにも、そういう感情があったんだな。」
強くて、短気で、乱暴で。
まっすぐに物事を考えることが出来て、一生懸命な、弱味を見せない、憧れの君。

きっと今夜のような彼にこの先会えるのは、これから一生無いかもしれない。
だけど、それでいいとメローネは思う。

「ソニドーロ、ギアッチョ・・・。」

自分は与えられたことは無いけれど、今、無性に目の前で眠る彼に与えたいという気持ちがほわほわと後から後から溢れ出てくる。
世界中に散らばって零れている愛を集めて惜しみなく捧げたい。その感情の赴くままに、繋がれた手が離れないようにとしっかりと絡め直したメローネが体を傾けてそっと彼の頬にキスを落としたのと、ふ、とギアッチョの表情が幸せそうに緩んだのはほぼ同時のことだった。
BGM:しなやかな腕の祈り(ラプンツェル/Cocco)
最後の話は元の話と大分内容を変換させました。思いの外しっとりとしたラストになったのでちょっとビックリしたw

でもやっぱり膝枕とかちゅーとかは一度は好きになったカプにやらせたくなるよね!
ここまで書いたんだからもう何も怖いもんはねえわw

ちなみに以下からは三番目の話の元の展開です。どこから差し替えたのかはご自身でご想像願いますw

***
「~~~っ!!」
あ、また真っ赤になった。コイツも具合悪いのか。
そんな呑気なことを考えながらギアッチョはゆっくりと訪れてきた睡魔により閉じられていく瞼に抗わず、素直に眠りの淵に落ちていく。その後、完全に寝入ってしまった彼のベッドの端に座り、だから何でこんなに無防備になるんだよコイツ俺を殺す気か!と両手で顔を覆い、バタバタと身悶えしていたメローネが、翌日色んな意味で熱を出して寝込んでしまい、見舞いにと顔を出したところ、すごい勢いで追い返されることを彼はまだ知らない。


こっちの展開だとメロギアでも十分通用しそうかなーって思った(^ω^)
ガキッチョ書くのが割と楽しかったですw
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