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ジョジョ五部妄想吐き出しブログ。 ギアメロ中心に暗チの妄想を語ったりSSにしたりします。 ちょっとぁゃιぃ妄想はワンクッション。
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うちの暗チさん達は、日陰で暮らしているのではなく、割と堂々としたところに居を構えてます。
目の前にマーケット、周りは住宅街、ちょっと足を伸ばせばハイキングコースありーのとか、お前ら暗殺する気あんのかと言わんばかりの住処www
いや、アレなんですよ。ことわざにもあるでしょう。石に漱ぎ流れに枕す。コナン君で出展済みです。プロ意識高い彼らなら多分バレません。
そんなわけで浮かんだ色々おかしい話。
お前ら暗殺稼業はどうしたよ?といわんばかりのキャラ崩壊ですのでご注意下さい。

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 ネアポリスの町はゆっくりと眠りから目覚めへと移り変わろうとしている。
住宅街の真上の空はすでに真っ青で、今日も暑くなりそうな陽の光を澄み渡らせていた。
「ん・・・。」
何の変哲もないアパルトメントやマンションに囲まれた住宅街の中の変哲もない一軒家の南向きの部屋から洩れ出るのは小さな吐息。
真っ白なシーツに惜しげもなく晒される白い素肌は同じように真っ白なブランケットに包まれていて、足元には脱ぎ捨ててしまった彼が着ている服が散乱している。
「・・・うるさいなぁ・・・。」
遠くから集まってくる子どもの声。それはやがて大きながやがやとした声となりまだまだ惰眠を貪りたい彼の耳には非常に耳障りとなる。
ぐるんと身体を反転させてその声を意識化に追い出そうとするが、やがてラジオから流れてくる軽快な音楽が更に青年を望まぬ覚醒へと駆り立てていく。
「っ、あーっ、も~!」
いい加減頭にきてかけていたブランケットを跳ね除け、それを裸身に包んだ後、ひやりとしたフローリングに素足を置いてぺたぺたと歩いていった。
しゃっ、と涼しげな素材のカーテンを開くとまず瞼を射したのはうっとおしいくらいのまばゆい日差しだった。今日も一日元気で健康に!と言わんばかりの日差しは、闇の時間を暗躍する彼にとっては巨大な世話でしかない。
次に映ったのは、おおよそ斜め向かいにあるマーケットの駐車場にわらわらと群がる子ども達とそれに付き添う保護者だった。両手で間隔を取り、隣り合う人物とぶつからないようにしてそれぞれ思い思いに自分の好きな場所に立つ子ども達の中には未だに眠そうな顔をしている者もいる。
彼・・・メローネは、めんどくさそうにぼりぼりと金糸で出来たかのような髪ごと頭皮を掻いた。よくもまあ、まだ眠っていたい人間がここにいるにも関わらず、近所迷惑はなはだしいことを毎年この時期にやってくれるなと言わんばかりの表情で、である。
だがしかし、彼もその場に行かなければ後が非常に小うるさい。とりあえず、今日はまだ時間がある。メローネはその美貌が台無しになるくらいの大あくびをしてから、チェストの中から無造作に取り出した黒のハーフパンツとタンクトップ、そしてその上に白いシャツをまとってから、とんとんとん、と階段を下りていった。

「遅ぇぞメローネ!」
「おはよーぎあっちょ~。日付が変わってから帰ってきたんだってばぁ~。」
軽く手櫛で癖のない金髪を整えてから、件の広場にやってきたメローネは同じ家で同居人たちの中の一人であるギアッチョの隣に陣取った。
「ん~。」
猫のようにコシコシと目をこすりながら首を傾けている姿を見ながらギアッチョは、そのまま再び寝落ちするのではないかと思っていたがそれならそれでたたき起こせばいいかとそのまま放っておくことにした。
やがてラジオの中のDJがトークを止めたところで始まるピアノ伴奏とナレーション。それにあわせて身振りする広場の人間。
「あ、今日はリーダーとプロシュートかぁ。」
「ん~。」
「おいメローネ。明後日は俺らの番だかんな。」
「んん~。」
「聞いてんのかコラ。」
「いたいっ!」
ふわふわとした返事を繰り返すメローネの後頭部にギアッチョの平手打ちが見事に入る。
「聞いてる、聞いてるって!でもさぁ・・・。」
「あ゛?」
三白眼で睨み付けて来る相方の顔を見ることなく、メローネは小さく溜息混じりに呟く。

「俺らって本当にアサッシーノなのかなぁ・・・。」
「・・・聞いても無駄なこと言うんじゃねえよ・・・。」

遠い目で呟くメローネの言葉にギアッチョもまた視線をそちらへと向けざるを得ない。
彼ら二人の目線の先には、やたらとガタイのいい無表情のままで踊る銀髪と赤目の男に、ワイシャツと薄手のパンツにサンダルといった姿をしているがにじみ出るジゴロ感が拭えない色男と人好きのする笑顔を見せながら特長的なグリーンの髪型をぴょこぴょこと動かしながら踊る少年のトリオが、子ども達とその母親の目を釘付けにしながら体操をしている姿がある。
そもそも前列で踊る銀髪の男・・・チームのリーダーであるリゾットが、ボランティアとも言える指導員を買って出たのは、毎年最終日にもらえる支給品が中々に豪華な物だからだと、やるからには全力でやると一存で決定したことであるが、何が悲しくてコロシを終えた朝っぱらから一般人にまぎれて健康促進の体操をしなければならないのかと愚痴らずにはいられない。
「・・・・・・平和だねぇ・・・・。」
ぽやん、と呟いたメローネの囁きを待つことなくギアッチョはとっとと体操を終えて戻っていく。今日の朝食当番は彼だ。
取り合えず自分ももう少し眠ろう、とメローネもその後を追うようにくるりと振り返り何度目かのあくびをしながら自宅へと戻っていった。

ラジオ体操 報酬と調べようとして、ラジオ体操 報復と打ってしまって一瞬頭がザ・ワールドになったのは暑さのせいです多分。
つうか、ラジオ体操の前列のローテーションは、

リーダー&兄貴&ペッシ
ソルベ&ジェラート
ホルマジオ&イルーゾォ
ギアッチョ&メローネ

がデフォルトです。(お約束)で、たまに食事当番と兼ね合いになってチョコチョコ入れ替わる感じ。メローネさんが前列の場合、お母さんよりもお父さん達が群がって来そうな気がします。そしてギアッチョの射殺さんばかりの視線と奥さん方の鉄拳制裁が後々繰り返される、と。
メローネさんの外見描写に力を入れすぎているきらいがありますが気のせいです。

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