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ジョジョ五部妄想吐き出しブログ。 ギアメロ中心に暗チの妄想を語ったりSSにしたりします。 ちょっとぁゃιぃ妄想はワンクッション。
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pixivに投下してきたジャンル雑多の海話のうちのギアメロちゃん編。
最初ギアメロ♀にしようかなーと思ったんだけど、やっぱり初心に戻ってのギアメロ。素で彼を女だと間違えた私の歪んだ第一印象は覆ることはありません\(^0^)/

では、以下からどうぞ。


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海と彼らの物語~ギアメロ(現パロ/学パロ注意)
何となく、海が見たくなってメローネは自転車を漕いで隣町にやってきていた。
普段なら露出の高い格好を好むが、この日はとても暑かったため、かえって肌を露出するのは逆効果だと判断してか、今日の服装は、黒のノースリーブの上に白の柔らかな素材のパーカーを羽織り、細身の七分丈のジーンズにブラックのコンフォートサンダルを合わせた格好で、花のコサージュを縫い付けてリメイクした麦わら帽子をさらさらの金髪の上に被っている。
高台の上から建物に彩られた海を見止めたメローネは、適当なスペースに自転車を止めた。
最高気温が続く毎日で今日もこれから暑くなるとの予報だったけど、彼を思い起こさせる空は灰色の雲に覆われて日差しを控えめに遮っていることに、メローネは小さく安堵の息を吐きながら細い路地の中へと入り込んでいく。
坂道の多いこの町の住宅街の昼下がりはとても静かだった。
時折聞こえてくる子供たちの楽しげな声、向かいから歩いてくる幸せそのものの家族連れ、車一台がやっと通り抜けそうな道すがらでも愛を確かめ合うように歩く恋人達、そのどれもに振り返りながらもメローネの視線はすぐそばに広がる海に向けられる。
「・・・」
何となく目に留まった、よく言えばレトロ、悪く言えば今にも崩れそうな掘っ建て小屋のような海の家でかき氷を買う。
名前から勘違いされがちだが別にメロンが特別好きなわけではない。かき氷の味はいちごもいければレモン、みぞれ、抹茶もイケる。
プラスチックの容器に盛りつけられた値段に比べれば少ない量のそれを同じようにプラスチックのスプーンですくって食べる。
「・・・。」
しゃく、と音を立てて口にするそれは何だか美味しくない。
「・・・。」
もう一口掬って、口元に運ぶ。やはり思っていたよりも味が薄いように感じる。
「・・・。」
判っている。たぶんこれはすねてしまっている気持ちのせいだ。
一緒に過ごすはずだった休日、急に部活の練習が入ってしまった恋人を責めたくはない。
ただ持て余した休日に海を見たかったが、たまたま訪れたところがどことなく寂しさを感じる場所のせいで気持ちが沈むだけだ。

しゃく、しゃくり
所在なげにかき氷をつつきながらメローネはここにいない恋人を想い出していた。

怒りっぽくて短気なアイススケート部のエース。夏期の基礎訓練が冬につながるのだと努力を怠らない愛すべきくるくるヘアーと赤いメガネが似合う恋人。
判ってる。必死に部活に打ち込む、良くも悪くも直情的な彼が好きなのは。


これを食べたら帰ろうとメローネは決めて、味気のないそれをかきこんで行く。が、そう思ったそばから、淡い翠の瞳からほとほとと涙が零れてくる。
「~~~っ」
ぎゅっと目を閉じて涙をこらえようとするメローネの周りを、不意に見知らぬ男達が突如取り囲んだ。
「ねえねえ、どうしたの?」
馴れ馴れしい声で話しかけてくる男の一人をメローネは涙に濡れた瞳をぱちくりと開き、スプーンを咥えたままきょとんと見上げた。
「悲しいことでもあったのかい?」
吹き込むような声にぞわっとしながら、メローネは慌てて首を振った。
「もしかして彼氏に振られちゃったとか?」
「っ」
振られてはいない、しかし、約束がなかったことになってしまったのは確かだ。突然のことに驚いて止まった涙が思い出したように溢れ出ようとするが、ここで泣いてしまえば事実だと言っているようなものでメローネは、再びそれをグッとこらえた。
「ヒドイ男もいたもんだなぁ~。」
「ねね、そんなものじゃなくてさ、もっと良い物おごったげるよ。」
ぐ、とメローネの肉付きの薄い手首が引っ張られる。その瞬間、メローネの手からかき氷が入ったカップが零れ落ちるのとドスの利いた声が聞き覚えのある声が響いたのはほぼ同時のことだった。

「おい。」

はっとしてメローネはその声の方を見上げると、そこには白のTシャツと黒のハーフパンツを履いた汗だくになった恋人が、鬼のような形相で男達を睨み付けていた。
「俺のツレに何か用か?」
地を這うようなドスの利いた恐ろしい声が響くのと同時、男達は慌ててそこから逃げ出していった。
「へ、な、んで?」
咥えたままのスプーンを外しメローネはあっけに取られた表情でどう聞いても男の声で問いかけながら、タイミングを狙ったとしか思えない登場を果たした恋人を呆けたように見上げていた。
「こっちの台詞だこの馬鹿!!何でお前そんな女と間違えられやすい格好でふらふら合宿場所に来てんだよ!たまたまランニングの時間だったからよかったようなものの、俺が来なかったらあいつらとよろしくやってたのか?!ええ!?」
「・・・あ、」
そういえばギアッチョの合宿場所は確かここで行われると本人から数日前に聞いていた、気がする。それよりも一緒に過ごせる休日が流れてしまったことで頭がいっぱいになってそのまま聞き流してしまったのだろう。

一方的に怒鳴られながらも、メローネはそのことを嬉しく思っていた。
思いもよらなかった場所で会えたこと、助けてくれたこと、自分を心配して怒ってくれていること。

「あ、」
「な、おいっ?」

ギアッチョ、と名前を呼ぼうとする前に、先ほど引っ込めたはずの涙がぼろぼろと堰を切ったように溢れていく。
止めようと必死に俯いても、先ほど絡まれた時の恐怖も無意識下に植え付けられてしまったのだろう、身体を微かに震わせながら小さく嗚咽を漏らすメローネの身体をギアッチョは舌打ちしながら乱暴に抱き寄せた。
拭わないままの汗だくの熱い身体。だけど何よりも大好きなギアッチョの匂いと体温に包まれている。

「っ・・・。」
「・・・・・・あー、その・・・悪ぃ。」

ひとしきり怒り狂った後、急激に訪れる冷静さ。そこでようやく自身に理不尽に気づいて謝罪する。何度繰り返してもこの激高する性格はどうにもならない。誰もが呆れ返るかそれに恐れをなして腫れ物に触れるように接するかの二つに一つの反応の中、それを受け入れながらもやり返してくるメローネの存在が自分の中で特別になるまでそんなに時間はかからなかったのを不意にギアッチョは思い出した。

「約束、駄目にしたのは俺の方、だったよな・・・。つうか、俺も結構楽しみに、してた、んだよ。」
「うん・・・。」

ぎゅむぎゅむと不器用に抱きしめられながらメローネはその胸に猫のような仕草で顔をこすり付ける。
気に入ったデザインがなければ作ればいいと、せっせと麦わら帽子に花のコサージュを縫いつけていたのは一ヶ月くらい前だろうか。せっかく付けたのに取れちまうぞと、ギアッチョが帽子を取るとその下から現れるのは、陽の光をそのまま束ねたかのようなさらりとした金髪。その滑らかな髪に指先を辿らせながらギアッチョはちらり、と横目で周囲を伺う。先頭の方を走っていたギアッチョだったが、遠目からメローネが絡まれているのを確認してマッハのスピードで駆けてきたのだ。まだ後方からチームメイトが来る様子はないがそろそろやってきてしまうだろう。

時間はそんなに残ってない。だけど伝えたいことをきっちりと伝えなければ。この危なっかしい誰よりも大切な恋人に。

「メロ、顔上げろ。」
「え?、っん・・・」

持っていた麦わら帽子を道路の方向に持ち上げて、顔を隠しながらキスをする。
ほんの一瞬、熱い唇と薄い苺味の冷たい唇が交じり合ったそれに、大きく目を見開いたメローネの頭にぽすりと帽子を被せてギアッチョはランニングのために道路に戻っていく。
くせっ毛の間から覗いているその耳が真っ赤なのはきっと引かない汗のせいじゃない。なぜならメローネの白磁の肌も一瞬で日に焼けたように真っ赤になっていたのだから。

「ギアッチョ!」

声をかけるだけなら大丈夫だ。まだ、後ろからは誰も来ていないしここには誰もいない。遠くから聞こえてくるのははしゃぐ子ども達の声、楽しげな家族の声、そして濃密な空気をかもし出している恋人達だ。

「頑張れよな!」

珍しく素直に振り返ったギアッチョにメローネはエールを送る。キレやすくて目つきが悪くて努力家で不器用な、君が大好きだ、そんな万感の想いを込めて。

一瞬面食らったような顔をしたギアッチョだが、言葉は返さず代わりに親指を立ててそれに答え、そしてまた走り出していく。
その後姿をメローネはじっと見続けながら、無事に合宿から帰ってきた際は美味しいかき氷を二人で作って一緒に食べようと、落ちてしまったカップを拾い上げると、走っていく彼らの後ろを付いていくように再び海沿いを歩き帰路へと付いたのだった。

とりあえず

・女性に間違えられてナンパされるメローネさん
・颯爽と現れる王子様ッチョさん
・汗だくのままメロさんを抱きしめるギアッチョさん
・かき氷食べながら泣くメローネさん

全部書ききれました非常に満足です(`・ω・´)
あと、どう見ても舞台がイタリアじゃなくてジャッポーネです本当にryっていうのは言わないお約束だ!
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