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ジョジョ五部妄想吐き出しブログ。 ギアメロ中心に暗チの妄想を語ったりSSにしたりします。 ちょっとぁゃιぃ妄想はワンクッション。
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先日投下した彼シャツの話を再び思いつきTL上に放牧した話をまとめました。
眠くて何書いているか判らない状態でしたが、まとめるとそれなりに読める(当社比)から人間の脳みそは偉大だね☆

キャラ崩壊上等!な方は以下からどぞー

拍手[2回]



【文字通り身に余る】(ギアメロ)
「何か、ヘンな感じだな・・・」
「あぁ!?文句言うなら素っ裸でほっぽり出すぞてめえ」

突然の集中豪雨に見舞われ、バイクで任務に向かっていた相方にびしょぬれのまま文字通り抱きつかれたギアッチョは、その脳天に拳骨を叩き込み、メローネの身体を引きずってシャワー室に押し込んだ。 それが精一杯の優しさだということはメローネは重々理解していたが、折角だし一緒に入らない?とちょっかいをかけたところ、温かい湯が突然氷雨へと変わったため大人しく湯を借り寒さを振るい落とした。
俺の前で見苦しいものを曝け出すなといったありがたい言葉と共に無造作に顔面に投げつけられたのはギアッチョがいつも着ているシャツだった。 両手で持ち上げて広げてみると首元から上半身の露出は少なく無難な造りのシャツではあるが、何故か裾が花弁のようにひらひらとしていて、彼もある意味特殊なセンスを持っているなとメローネは思っている。
「グラッツェ、ギアッチョ。」
とりあえず大人しくそれを寒さの引いた身体の上に羽織っていく。
身長は同じぐらいなのに体つきは圧倒的にメローネが劣っている。近距離パワー型のスタンドと遠距離操作タイプのスタンドという理由に加え、メローネは元々食が細い。この相方からはもうちょっと鍛えろと言われているがどう鍛えたらこんな良い身体になるのだろうと常々思う位、ギアッチョの体つきの良さはこのシャツから十分伺える。 そしてサイズが合わないということはズボンを借りたところでずり落ちてしまうということだ。なのでメローネは彼から借りたシャツのみをワンピースのように着て、ぶちぶちと文句を言いながらも熱々のカッフェを淹れてくれているギアッチョの元へと戻る。
「おらよ」
「グラッチェ」
ずい、と押し付けられるマグはメローネが無理矢理彼の元へと置いていった物だ。それだけではなく歯ブラシや櫛、スタイリング剤シャンプートリートメントボディジェルと言ったさまざまな物がギアッチョのそれほど広くない家のどっかこっかに置かれている。 だけど、メローネは自分の服はここに置くことはしなかった。そうしてしまうと色々とけじめや歯止めが効かなくなりそうになるからだというメローネの最低限の線引きだった。しかし。

「何か、ヘンな感じだな・・・」
「あぁ!?文句言うなら素っ裸でほっぽり出すぞてめえ」

思わず口を付いて出たメローネた言葉にギアッチョが気色ばみ、そして冒頭へと話は戻る。


「いや、文句とかじゃないんだけどさァ」
両手でマグを持ち口元に運ぶメローネの細い腕を滑るようにシャツの袖がするりと落ちていく。テーブルを挟んで向かいに座るギアッチョは彼の仕草とその光景を直視できず思わず目をそらす。
怒鳴ることで自身の心が表沙汰になることを避ける傾向があるギアッチョだが、実際のところメローネが自分のシャツを着ている姿に得も言わぬ嬉しさを感じているのは事実だ。確かにそこに一分のやましさがないとは言い切れない。しかし、最後の一線を踏み込ませないかのように、服や下着と言った身につけるものをここには置いていない相方が、素肌の上から己のシャツ一枚だけを纏っている。その間だけでも彼は何処にも行かず、自分の傍に間違いなくいるのだから。それが何よりギアッチョは嬉しかった。
「俺が今着ているあんたのシャツから、あんたの匂いがしない」
「・・・あ?」
脈絡のないこの男の話にギアッチョの頭は一瞬で切り替わる。回りくどい言い方が嫌いな彼としては、メローネのこういうところが未だに慣れずに機嫌が降下した声が出る。
「正確には、あんたの残り香はあるのに、俺の鼻がそれを探知しなくなったのかな?」
「・・・。」
こくこくと少し温くなったカッフェを幸福そうに嚥下していくメローネに免じて、少しだけ尖った気持ちを丸くする。
「雨の日なんてそう毎日じゃないし、シャツを借りる頻度だってそう多くない。なのに前と比べると明らかにあんたの匂いを感じない。」
「それだけあんたと一緒にいることが当たり前だってことを、あんたのシャツから知るなんて、不思議でヘンな気持ちだなって思っただけだよ。」
まあ、悪かないんだけどね、と肩をすくめて笑うメローネのさらりとした片側だけ長い髪がギアッチョの白いシャツの襟に触れて小さく揺れる。
ぶかぶかのシャツを着て照れくさそうに笑う。一緒にいるのが当たり前だと言う当たり前のことを幸福そうに告げる、そんな彼を余すところなく正面から見つめる、そんな時間は。

「ああ、確かにおかしいな。」
そして同時に、自分にとってなくてはならないものになっていることに、何の疑問を抱かない自分に対しても。

そう、少し目線を逸らしながら、ふ、口角を上げたギアッチョに、メローネもまた笑いかける。
「ギアッチョも、こんな時間は悪くないかい?」
「はっ、いちいち言わなきゃわからねえのか?」
それともそんなことを聞いて俺が素直に吐くとでも思うのかと告げられて、それもそうだと更に笑うメローネに、ギアッチョも知らず笑みが濃くなっていく。
「出来ることなら、今度はあんたが俺の服を着てそう思ってくれたならベリッシモ良いんだけどなァ」
「それは絶対にありえないから諦めろ。」
ふと真顔になって言い捨てる自分に、本当あんたヘンなところで真面目なんだからと、いよいよ大笑いするメローネに、笑いすぎだこの馬鹿と、最初の時より手加減した拳が振り下ろされるまで、あと数秒。


【更に身に余る】(ギアメロ)
「あんたのシャツを着て、あんたのベッドで寝て、更にあんたにぎゅってされて・・・」
「んだよ。」
あれから雨は降り止まず、服も乾かず、結局のところギアッチョの家に泊まることになったメローネは、彼のベッドの上に寝転がりながらそう呟いた。
チェーナを共にし、ソファに腰掛け、ああでもないこうでもないとテレビを見ながら雑談し、緩やかに襲う眠気に抗わず素直に寝台に共に入ったのは日付の変わる半刻前。
元々一人寝には多少広いベッドだったため、メローネの細身の体躯は彼の眠りをそこなうことなくすんなりと収まっており、その身体はギアッチョの腕の中にすっぽりと納まっている。
ただでさえ、こんな格好でうろちょろしてるから余計に風邪を引かせられねえし、俺も寒いからだと口では言うがメローネを抱き寄せる腕は何処までも甘く優しいもので。
「これ以上にないほど贅沢だなって思っただけだよ。」
だからそんな不機嫌そうにならないで?ダーリンと、鼻先にちゅ、と軽いキスを落とすメローネに、メガネを外して普段よりあどけなく見えるその顔に、不意ににやりと浮かぶ笑み。

「もっと贅沢させてやろうか?」
最も、足腰が無事でいられる保障はしねえがな。

途端抱きしめていた腕に力が込められる。しかしメローネは特に抵抗は見せなかった。

「折角のお誘いだけど今日はいいや。」
そう言ってぽふりと彼の首筋に額を押し付けると、ギアッチョもそう言うだろうということを判っていたかのようにその背中をポンポンと撫でてやる。
「ギア、」
「おう。」
「また、明日、な・・・。」
「おう」
途端、すうすうと聞こえてくる無防備な寝息に、暗殺者としてこれで良いのかと苦く笑いながらギアッチョもまた温かな彼の存在を感じ入りながらゆっくりと眠りに落ちていったのだった。


最後のは、文字通りお休み前に書いたので、ちょっとほのぼのした感じにしたかった。
ああんギアメロ最高!!
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