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ジョジョ五部妄想吐き出しブログ。 ギアメロ中心に暗チの妄想を語ったりSSにしたりします。 ちょっとぁゃιぃ妄想はワンクッション。
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前回更新した具合の悪いギアッチョをメローネが甘やかす話の二番目の話のその三日後の話です。
つうか季節の変わり目だからかな。私も含めて体調を崩されてる方が結構多いみたいですね。
本当気をつけましょうね。ギアメロ美味しいのは判るけど・・・。

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【その言葉、そっくりそのままお前に返す】(ギアメロ)
「ちょ、離せって!熱はないし大丈夫だよ!」
確かに熱は無いかもしれないがどことなく辛そうな顔のまま、ベッドから降りようともがくメローネを、ギアッチョは身体全体を使ってその抵抗を抑え込む。
「おめぇよぉ、この前俺に何してくれたよ?」
天井が見えるはずの自分の上にはギアッチョが乗りかかっていて、今にも怒鳴り出しそうなのを押さえ込む声で尋ねられたメローネは、心底不思議そうな表情で首を傾げた。
「え、この前って・・・。」
これはふざけていたら鉄拳で強制的に眠りにつかされるパターンだと考えて、真面目に思い返してみても本気で判らなかった。例えば仕事で、プライベートで、気がついたらいつも彼と共にいるので心当たりが多すぎるのだ。
必死にええと、ええとと思い出そうとするメローネをギアッチョはチッと舌打ちをし、一度メローネの上から身を退ける。 納得してくれたのかはともかく、これから任務のために必要な母体を探しに行かなければならないメローネは内心ホッとし、この一瞬を逃がさず身を起こそうとする。
「ちょっ、!?」
が、それは今度はベッドの上に乗りあがってきたギアッチョの片手に強引に頭を押さえつけられたことで徒労に終わってしまい、メローネは思わず身を竦めて目を瞑るが、すぐに違和感を覚えて目を開けた。
「あ、」
押さえつけられた先はギアッチョの硬い膝の上で、ここに至ってメローネはようやく彼が言うこの前を思い出す。
「思い出したかよ。」
それは確か三日前のこと、頭が痛い、痰が切れない、寒気が止まらない、なのに何故平熱なのかがわからないとブチギレて、尚無理をしようとするギアッチョを自身の膝の上に押さえつけ、水のいらない薬だと偽ってラムネを飲ませ無理矢理寝かしつけたのだ。
「あ、だって、それは、その・・・。」
そうでもしないとギアッチョ大人しく寝てくれなかっただろう?それにあの後別に任務は滞りなく終わったんだし・・・としどろもどろに説明しようとするメローネの言い分など聞いていられないように、ギアッチョの手が動くのを見て、殴られると今度こそ身をすくめたメローネだが、その手は逆に彼の腰を撫でるように宛がわれる。
「へ?」
呆気に取られるメローネを余所に、涼やかな風のような冷気が痛みを覚えていた腰に送られていく。
「あ」
ギアッチョが体調を崩して肩代わりした任務の際に痛めてしまった箇所が冷たさによって中和されていくのを感じ取り、思わず安堵した表情になるメローネをギアッチョは相変わらず仏頂面のまま見下ろしていたが、もうそこに怒りの感情は見当たらない。
「気持ちいいかよ。」
「うん。」
ぶっきらぼうに尋ねられる声もその表情も、自分を心配してくれていることが伝わってくる。それが判るくらいいつも一緒いいるのだなとメローネは心地よさの中でぼんやりと思う。
「俺ァ執念深いんだ。」
「・・・うん。」
ギアッチョの声が近くにいるはずなのに遠くから聞こえてくるのは、きっと思っていた以上に自分も疲れていたのだろう。彼が与えてくれる心地のよい癒やしと共に訪れる睡魔に、メローネは抗うことなく翡翠の瞳をそっと閉じた。
「好き放題にされたら、その分必ず借りは返す」
「・・・う、ん・・・。」
あ、今すごい嬉しいことを聞けそうな気がする。
そう思いメローネはギアッチョの顔を見上げようとした。だが、そうするのを予期していたかのようにギアッチョの指先がメローネの瞼を覆いにかかってしまっている。

「・・・だから・・・。」
――・・・。

開くことの出来ない瞳が呼び込んだ更なる睡魔に誘われるように、メローネの意識はことりと落ち、その形の良い唇から、すうすうと寝息を漏らし始める。
それを確認して目元を覆っていた指先を取り外し、幸せそうに眠る相方の表情が現れると、こらえていた熱が一気に顔に集まってきた。

――大人しく、俺に・・・、俺に・・・。

『うがあああっ!この馬鹿、馬鹿メローネ!!』

思い出しただけで身悶えてしまうほど気恥ずかしい台詞を呟いた自覚のあるギアッチョは、ようやく大人しく寝付いたメローネを起こさない程度の声で絶叫しながら、今度無茶しようとした時は問答無用でぶん殴って気絶させよう、絶対にそうしようと固く誓うも、絶対にそんなことになったら、また今回と同じようなことをしてしまうだろう自分に内心頭を抱えながら、小さくクソックソッと悪態を吐き続けていた。


相変わらずメローネに甘いデレッチョしかうちにはいません。
もう私のうちのギアメロはこんなので良いかなって開き直りつつあります。
最後のギアッチョの台詞、一体何を言ったのかというと実はこちらもあまり考えてはいなかったりしますw考えれば考えるほどメローネの頭をガシガシしたいので考えないようにしていますw
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