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ジョジョ五部妄想吐き出しブログ。 ギアメロ中心に暗チの妄想を語ったりSSにしたりします。 ちょっとぁゃιぃ妄想はワンクッション。
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何食わぬ顔で一年弱放置していましたが、今年(2016年)もあっという間に終わろうとしています。
この間、何をしていたかと言えば普通にツイッターでギアメロ+ベイビィ妄想を顔文字で炸裂させています。ついうっかり兄貴の顔文字とかペッシの顔文字とかコロネの顔文字とか色々作ってもうわちゃわちゃしてます。顔文字バンザイ!ギアメロバンザイ!!\^0^/


さて、今年は四部がアニメ化され、来年はジョジョの連載30周年記念ですね!実写化は鼻くその欠片ほども期待していませんが、5部のアニメ化すっごく期待してますよ。本当頼みますよスタッフゥゥゥウウウウウウウ!!!


そして以下からは久しぶりに新作ギアメロです。

・ベイビィフェイスの独自解釈あり。
・モブに絡まれるメローネ描写あり
ではどうぞ。

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今年最後の任務に追われ、心身ともにクタクタだったメローネが、今年もあと数時間で変わるという最中に思ったことは、”画竜点睛を欠く”だった。物事を成し遂げるためある程度は立派にできていても、最後の最後で一手を見誤るときに使うという諺だ。
今、メローネの周りには赤ら顔で酔っ払った男が三人。酒臭い息を吐きながら、路地裏にある廃車置き場に置かれていた自分のバイクに跨っているメローネをすっかりと取り囲んでいる。

そう、本来の任務はある程度スムーズに行ったのだ。出張して張り込んでいた宿はまあまあの物だった。しかし移動手段であるバイクは下手に預けると足が着くため、カモフラージュのためにある程度の廃車が打ち捨てられているスペースに紛れ込ませていた。思えばそれが失敗だった。
外は寒空、しかしそれなりに暖の取れる宿の中からターゲット用のベイビィに指示を出して始末した。用が済み次第、早く帰ることは予定の中に組み込まれている。日はずいぶん落ちてきたが今から帰れば日付が変わる前には十分約束の場所に着くだろうと、廃車置き場に足を運んだところ先述した男が三人入り口部分に腰を下ろしていた。
数日前までは確かにいなかったため、ここらを根城にしているホームレスの類ではないことは確かだった。ちらりと見ればメローネよりも2,3ばかり年上だろうか、着ている服は可もなく不可もない流行の物だったため、チンピラの類でないことも見て取れた。大方、ナターレから年の暮れにかけての雰囲気に飲まれて、アウトローな自分たちを演出したいがためにこんなところまやってきて酒盛りをしていたのかと予想する。しかしどのみち自分には関係ないとメローネはさっさと自分の愛車を探し出してそれに跨ったところで顔をしかめた。
「・・・。」
後輪の部分のタイヤがべっこりとへこんでしまっている。それに気づいたメローネが顔をしかめたのとほぼ同じく、ゲラゲラと癇に障る笑い声が響き渡る。
ちっ、と小さくメローネは舌を打つ。その意味は単に痛手になるタイヤの出費についてのことで、間違ってもそこでアホ面を引っ提げている三人の男に対してではない。だが、弱い犬ほどよく吠えるという奴か、その三人はメローネの舌打ちを耳ざとく聞きつけ、酒瓶を片手に取り囲み、そして冒頭へ戻る。

「おいおい兄ちゃんよぉ、あんた何の証拠があって俺らに言いがかりをつけてんだぁ?」
言いがかりなどつけてはいない。単なる被害妄想にしか過ぎない寝言をメローネは表情を変えず聞き流す。とりあえずこのままじゃとてもじゃないが乗っていけないためバイクから降りたその行動を、何を勘違いしたのか男共は一気に距離を詰める。
「うっは!ずいぶん華奢な優男だなぁ?そんな体でこのごっついバイクを押して帰れんのかぁ?」
何がおかしいのかその一言に相槌を打つようにゲタゲタと笑いだす男達。しかしメローネの意識はこの馬鹿共に向くことはなく、長いこと離れている”彼”の方へと向かっていた。

――ああ、さっさと帰って顔見たいのになぁ。

年末に任務が入った時にはお互いそりゃあ面白くなかった。しかしそれでも任務は任務。終わったら真っ先に俺のとこに来いよ、と言った、くるくる頭のアラビアータに頬にキスを落として、すねるなよと耳元で囁いた瞬間に思いっきり裏拳が鼻の頭にヒットしたあの痛み。その痛みを思い出しながら、周りでわめいている耳障りな雑音をシャットアウトして時間をやり過ごそうとしたのだが、どうやらそれは裏目に出たらしく。

「っ!」
「おうおう、俺らのお誘いをシカトするたぁずいぶん余裕じゃあねえか?」
鈍く重い音を立てて倒れる自信の愛車の音が耳に届いて、ようやくメローネは三人の男たちに捕らわれていることに気が付いた。一人は後ろから羽交い絞めにし、もう一人は自分のコートに手をかけており、真正面の男の指先は乱暴に自身の顎先を掴んでいる。
「なあ、そんな動かねえバイクよりも、俺らに乗っかった方がずっといい思いするぜぇ?」
「そーそー、何なら一緒にドライブでも楽しもうかぁ?」
「もっとも、あんたが家に帰れるって保証はねぇけどよ」
再び馬鹿笑いが三重奏になって響き渡り、いい加減メローネはうんざりした気持ちを隠せずに、真正面の男の金的部分を思いっきり蹴り上げようとした時だった。
「うごぶっ!?」
真正面の男の頭に、見慣れた靴底が横から叩き込まれそのまま吹っ飛んでいく。氷上だけではなくアスファルトの上も滑らかに滑ることができるプレートから全身を覆いつくしている、くるくる頭のアラビアータのスタンド”ホワイトアルバム”に、メローネの瞳は喜びに見開かれていく。
「なっ!なんだてめ、ごはぁあっ!」
勿論その質問に答えることなく、メローネのコートを脱がせようとしていた男の頭には容赦のない右ストレートがヒットし、これまた廃車の山の中に突っ込んでいく。残る背後の一人は情けない悲鳴を上げてメローネから離れようとするが、追撃の手を緩めることなくホワイトアルバムに包まれた掌はその頭を思いっきり掴みあげることに専念している。
「ギアッチョ!」
周囲の気温が急激に下がっていく。このまま男の頭を凍りつかせてぶち割ってやろうというギアッチョをメローネは慌てて止める。性質の悪い思いをさせられ、善良な市民とは言い難いが一応一般人だ。後に控えている時間を楽しみにしていたメローネは、面倒を避けるようにギアッチョの腕を押しとどめる。
「なぁ、もう大丈夫だから。」
「うるせえ!」
怒りで頭が沸騰しているギアッチョはちょっとやそっとでは冷静には戻らない。やむを得ないとメローネは、今や涙と鼻水と小水すら漏らしている男からすり抜けて自身のスタンドであるベイビィ・フェイスの親機を出現させ、ポチポチと操作する。
デスクトップに現れたフォルダの中から、保存していたベイビィのデータを取り出すと、頭髪の部分が特徴的な曲線を描いているベイビィが現れた。
「うぉっ!?」
『ギアッチョ、だめです』
男の頭を鷲掴みにしている掌から延びる腕からたった今メローネが取り出したベイビィがぶら下がり、ギアッチョの腕を素早く組み替える。それと同時にギアッチョのホワイトアルバムも解除され、頭をつかまれていた男はそのまま泡を吹きながら失神し、後ろにそのまま倒れこんだ。
「あ、あ?」
ようやく目の前の光景を見て頭が冷えたギアッチョの腕を、再びベイビィが組み替え直す。以前に実験してみたいからと懇願され、自分自身の血液とベイビィ・フェイスの親機とで作ったベイビィを腕にぶら下げたまま、メローネに向き直った。
「…ただいまギアッチョ。」
「おう、お帰りよ」
無言のままバイクを起こし、持ち帰るために運びやすい大きさにした、フィギュア状のバイクに形を組み替えて役割を終えたベイビィのデータをメローネは上書きして元に戻す。じ、としばらく無言のままでいた二人だったが、たまらずに手を伸ばしたのはギアッチョが先だった。
「っ」
思わずその瞳に涙が盛り上がる。暗殺業を生業としている以上、いくらでも修羅場はくぐってきた。身体を使って油断させて任務を遂行したことさえあった。でも。
「間に合って、良かった…!」
絞り出すようなその声と、抱き寄せられた指先から伝わるぬくもりと震えに、メローネの瞳からはついに涙が零れ落ちた。
「ごめ・・・、ううん、ありがとうギアッチョ。」
涙声になったメローネをギアッチョは再び強く抱きしめるとそのままメローネの体を横抱きに抱え上げる。ぎゅうっと首の周りに腕が回ったことを確認したギアッチョは再びホワイトアルバムを自分自身に、そして防寒対策としてメローネに纏わせて、にわかに騒がしくなってきたこの場から離れるため、銀盤を演舞するようにプレートの生えた右足を蹴りだしたのだった。








***
うちのギアッチョはスパダリ属性はあっても颯爽と駆けつけるナイト属性はあったかなと書いてから思いましたが、ナイト属性とスパダリ属性って違うもんなんでしょうかね?
ちなみに今回のベイビィのスタンド、今回は母体はなくともある程度は使い物になるベイビィが生まれるという解釈をしています。所謂試験管ベイビィみたいな感じの物。

あと、どうしてギアッチョがメローネの位置情報を正確に分かったかというと、愛の力というわけではなく、普通にGPS機能をメロンが勝手にギアッチョのケータイに仕込む→料金の関係でギアッチョ激怒!→しかし解約手続きするのもめんどくさいからいいやと放置→今回大いに役に立つ といった経緯です。
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