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ジョジョ五部妄想吐き出しブログ。 ギアメロ中心に暗チの妄想を語ったりSSにしたりします。 ちょっとぁゃιぃ妄想はワンクッション。
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現在右目の血管が切れていて、割と不安な気持ちをかき消すつもりで書いたギアメロ。
今月の27日(GP一般参加)までにはどうにかしたい・・・。


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「おい」
日付が変わって一刻ほど、寝静まったアジトのリビングでカタカタとパソコンのキーボードを打っているメローネの背後から忍び寄る影が一つ。
「何ギア・・・っちぃ!!」
それが誰なのか気配で察知したメローネだが、かけられた声を聞いて、ああ、やはりと思いながらその人物を見るために顔を上げた・・・瞬間、予想だにしなかった熱さがメローネを襲った。
「ちょ!マジ熱ぃんだけど何これ!!」
突然熱い布・・・感触からして蒸しタオルだろう・・・に覆われた視界にパニックになり、あわててそれを引きはがそうとするが、さらにその上から指先が被せられる感覚にメローネはいよいよ持って焦りを露わにし始めた。
「ギアッチョ!あんた何してくれてんだよ!!」
今、報告書あげてるんだから邪魔しないでくれというメローネの訴えを、だが断るとバッサリ斬って捨てたギアッチョは、彼の顔を上に向けたまま、独創的なアイマスクの上から載せた蒸しタオルがズレないように押さえつけ続けている。
「ガタガタ抜かすなバカメロ」
「マイメロみたいに言わないでくれ!て言うか俺、何かしたのかよ!?」
心当たりは最近では思い付かず、腹いせをするなら別の日にしろと喚くメローネの唇に指を置いたギアッチョは、目とは反対にその口を縫い閉じるため静かに冷気を迸らせていく。
「ちょ、それはマジ止めて!!」
「やめて欲しけりゃちょっと黙れ」
「うう~・・・」
横暴ともいえる相方に対して抵抗する手段は皆無なメローネは口を紡ぐしか術はなく、渋々黙りこくる羽目になる。
「・・・お前よぉ・・・」
ようやく静かになったのを見計らってか、ギアッチョが口を開き出す。
「そっちの目、あんまり見えてねえ、つってたよなぁ?」
「あ、ああ。」
メローネの右目は所謂弱視であり、当然ながら左目との視力の差は大きい。気づいたときには治す手立ては無く、徐々に失われていく光に備えてアイマスクをするようになったとギアッチョは聞いていたし、メローネも確かに彼にそう話していた。
「だったら何でおめえは自分の目ン玉を労らねえんだ、あ?」
いくら光熱費を抑えるためとは言え、暗いところでパソコンをするのなんてもってのほかだし、只でさえ左目に負担がかかる上に、メローネのスタンドの性質上、かなりの負担を目に強いる。
「・・・あ」
冷気は消えた物の、メローネのふくりとした唇にはまだ指先はあてがわれたままだった。
「・・・っ、俺は、お前のその、き・・・っれいっ、な目ン玉が真っ赤になるまで酷使されるのが・・・っ」
それ即ち、今、ギアッチョは、不器用ながらも自分を労ってくれていて、尚且つ慣れない言葉を吐き出すのに顔を真っ赤にしているのだろう。
「・・・っ」
ああ、願わくば、その顔を見てみたいと思う。だけど目の上に押さえつけられているタオルと指先、そして唇の指先があまりに心地良くて、どちらを取ることも出来ないことも知っている。
「・・・グラッチェ、ギア・・・」
「い、言っておくけどな!書類は手伝わねーからなっ!?散々時間はあったのに後回しにしていたお前の自業自得だからな!!」
「判ってるって」
苦笑しながらメローネは答える。ちょうど良い具合に眠気も訪れてきた。
そんなことを言っても何だかんだで彼は、ソファで寝入ってしまった自分を自室に運び込むくらいの優しさは持っていることを知っている。
「明日の朝、早くに起きて仕上げるよ・・・」
ふぁあと小さくあくびをしながら強制的に覆われた視界が緩やかに閉じられていく。
「・・・よし」
小さく紡いだギアッチョの声。それは後々、こっそり相方が自室で同じようなことを繰り返さないか否かを見極めるためだったが、メローネの首がかくりと傾き、次いで聞こえてきた寝息を聞き届けると、その考えが杞憂であることを確認する。
そして指先を離したついでにタオルも一度取り払うと、完全に降りている左の瞼に軽いキスを落としてギアッチョはメローネの横に回り込み、その背中と膝裏に手を差し入れてゆっくりと持ち上げたのだった。


うちのギアッチョはナチュラルにメローネの寝込みにキスします。
言葉で言うのは恥ずかしい割にそっちは恥ずかしくないんかと言うツッコミについてですが、恥ずかしくないんでしょうなあ。
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